フランス菓子を語る上で欠かせない、キリスト教とお菓子のつながり。
冬から春にかけてのこの時期は、ガレットデロワをはじめ、そういうお菓子がいくつもあり、毎年調べては忘れるという有り様なので、、私の理解の範囲内でまとめてみることにします。
(西方教会、東方教会の違いだったり、細かいところでの違いは多々ありますが、あくまでお菓子との関わりにおいてのざっくりのメモですので、その点ご容赦を)
アドベント〜クリスマス
アドベント・・・クリスマスイヴまでの約4週間。11/30に近い日曜日に始まるとも。
アドベントにいただくお菓子といえば、シュトレンが真っ先に思い浮かびます。→ドイツ由来の風習ですね
イタリアではパネトーネ、パンドーロ。
オーストリアではクグロフもこの時期のお菓子のようです。
フランスだと、アドベントカレンダー(主にチョコレート)かしら?
アドベントカレンダーは最近日本でもよく見かけるようになりました。
大抵、12/1から始まるようです。
チョコレート入りをよく見かけますが、紅茶だったりコスメだったりおもちゃや本だったり、とても幅が広がっている気がします。
クリスマス・・・言わずもがな、イエスキリストの生誕日。
フランスではブッシュドノエルをいただきます。
1月6日:公現祭、エピファニー
救世主の誕生を示す赤い星を追うこと12日、東方三博士(「王」=rois(ロワ))がイエスに会う。
イエスの誕生が公に示されることとなったこの日が公現節。
ーー12/25の12日後が1/6
この日に食べるガレット・デ・ロワの ”ロワ” は東方三博士のことなんですね。
中のフェーヴを当てた人がその日1日王様になれるという遊びはおなじみ。
2月2日:聖燭祭、シャンドルー
ーークリスマス12/25の40日後、マリアさまお清めの日
マリアさまがお清めを受け、キリストを奉献したお祝いの日。
この2月2日にいただくのがクレープ。
これもガレット・デ・ロワのような遊び心があって、左手にコインを握り、右手でフライパンのクレープをひっくり返すことができたら幸せな一年を迎えられるという伝えがあります。
絶対無理だろうなと思って、実際試したことはありませんが。。
前半はここまで
アドベントからシャンドルーまでが、クリスマスを中心とする一連の流れ。
ここからは復活祭を基準にした流れになっていくので、後半はその2にて。