バスクチーズケーキのおはなし
東京都板橋区のお菓子教室 Atelier “comme tu veux” (アトリエ コム テュ ヴ) です。
レッスンでは、ホームパーティーや手土産にもぴったりな、おいしくて華やかなお菓子をご紹介しています。
ここ1年ほど、ちょこちょこバスクチーズケーキを作ってきました。
流行り始めて数年、もはや定番の一つとなりつつあるのかな?
そもそもバスクチーズケーキって?
これはご存知の方も多いと思いますが、このチーズケーキはバスク地方であるスペインのサンセバスチャンにあるラ・ヴィーニャというバルで出されているものが発祥で、バスクの伝統地方菓子ではありません。
その人気にあやかって、サンセバスチャンでは他のお店でも同じようなチーズケーキがいただけるという話なので、地方菓子、地方銘菓の一つになりつつあるのかもしれませんが。
昔、フレンチバスクのバイヨンヌ、ビアリッツまでは行ったのですが、スペイン側まではあと一歩のところで時間がなくて行けず。
日本からじゃそれこそ時間がかかるんだから、今考えれば、あの時行っておけばよかった!
そんなわけで、本場のチーズケーキはいただいたことがなく、正解のお味は未だわかっていません。
言うならば、ラ・ヴィーニャのお味を再現しているといわれるGAZTAのものを参考に頭の片隅に置いています。
バスクチーズは焦がすのか?
いろいろなレシピを見ると、表面をかなり黒く焦がしているものが多いので、私も最初はそんな仕上がりにしていました。
このぐらい焦げ目があっても、焦げ臭さとかは全く気にならなくて美味しいのですが、改めてラ・ヴィーニャだったりガスタの写真を見ると、そんなに焦げてないのです。
高温短時間で焼成し、中をトロリと仕上げるということがこのチーズケーキの真髄かと思うので、結局こういう焦げ感になると思ってました。
ラ・ヴィーニャのレシピって、調べると普通にネットに上がっているのです。
(ガスタの紹介記事には、門外不出のレシピを苦労して教えてもらったと書いてあるので、その矛盾が私にはわかりません。オープンになっているレシピは本物とはちょっと違うのかな・・・?)
それは思ったより高温ではなかったりして。
本場では直径の大きい型を使っているので、家庭で小さく焼くのとは事情が違いますが、それも参考にしました。
中身はトロっとろ
表面真っ黒で作ったものは、中心のトロっと感がやや物足りなかったので、今回は温度の調整と、単純に焼成時間を短くもしました。
ラ・ヴィーニャでは常温で冷ましただけで提供しているようで、中心がかなりトロトロに見えたので、私も粗熱が取れたところで試しにカットしてみました。
すると・・・
トロトロ〜
かなり熟成の進んだチーズの断面にそっくり。
クリーム状なので当然舌触りはなめらか。
これが、しっかり冷やした時にどう変化するのかがとても楽しみです。
ちなみにこのレシピ、お砂糖は控えめ(私にはちょうどよい甘さ)、糖質ベースで考えるとロカボスイーツ。
そんなのも嬉しくて、ついつい作りたくなってしまうのです。